【東京ギフトショー2025】人が集まる空間デザイン!来場者心理を考えたブース設計
「展示会に出展しても人が寄りつかない・・・」
「出展したのに結局なんの結果も得られなかった・・・」
「展示会に出てマイナスブランディングになった・・・」
このような事例はものすごく多く起きています。それには出展者さんの立ち振る舞いや、事前準備やアフタークロージングなど成功するためには色々な要素が必要ですが、今回は東京ギフトショー2025に共同出展した「とよかわものづくり」報告をさせていただきます。
展示会あるある【来場者心理編】
- 面白そうだけど出展者に捕まるのが嫌だから通過
- 目が合うから安心して出展品が見れない
- なんの展示品をしているのかよくわからない。
基本的に来場者は、新しいものを探しにきていているものの、ものすごく多くのブースを回るため「分かりやすく、興味を持ったもの」にしか止まりません。ただ興味を持たせる前に、スタッフの目線や接客圧力によって潜在顧客が逃げてしまいます。それではどれだけいいものを展示していても認知されることはありません。
展示会あるある【ブースデザイン編】
- デザインがガチャガチャしすぎて何を展示してるのかわからない
- かっこよさだけを求めて伝えたいことがわからない。
- 来場者の流れを踏まえずに効果的な位置に必要なワードがない
本来の目的を見失っているブースを見ることは多々あります。デザインはあくまで、目的達成をするためのサポートツールでしかありません。ブランディング目的、集客目的などクライアントにニーズをしっかりと見極め、適切なデザインを組む必要があります。デザイナーエゴにならないようにする事が大切!
プランニングのポイント(一部)
① 多種多様なプロダクトでガチャつく共同出展を「統一フォーマット」で整える。
各社のプロダクトを同じデザインルールに統一することで、まとまりのある空間を作ります。共同出展のメリットを活かしつつ各社のプロダクトの魅力を発信するには、デザインをガチャつかせずシンプルに活かすことが大切です!
② 来場者の目線を外し「心理的安全性を確保」することで情報を伝える。
目が合うと「捕まってしまう」という心理が働いてしまいます。せっかく「どんなものがあるのかな?」と気に留めることはできても、待ち受けるかの様に目を合わせてくる所には入りづらいものです。なので、「目線が合わない位置」にどれだけコンパクトに情報を伝えることができるのか重要視します。
③ 一目でどんなものを扱っているか伝える「潜在顧客」の足を止める。
長ったらしい文字は読む気になれません。来場者は、多くのものを見るため常に歩いている状態です。なので、2秒の間で「商品+どんなものか」を認知してもらえるレイアウトを作る必要があります。
プランニングから施工までの流れ
デザイン・プランニング

総括する商工会議所の担当者様とベースの企画を練ります。会場のどの位置にブースはあって、人はどのように動くのか、来場者はどのような心理なのか、どの高さにプロダクトを展示した方が良いのか。しっかりと擦り合わせて、図面を作成します。

擦り合わせが終わったら、1/10スケールで模型を作成します。この時にテーブルの高さや本当に正しいアプローチができているのか、机上の空論にならないようにしっかりと作成を立てます。
このプロジェクトで一番重要ポイントになります。

デザインとフレームが決まったら、必要な素材を集め始めます!僕は撮影のプロではありませんが、出展者さんのプロダクトの魅力がしっかりと表現できるように、1社100ショット程度撮りました。
ブースの施工

プランニング・デザインしたものをしっかりと形にしていきます。弊社はプランニング、制作、施工、管理をすべて行うため、プランニングしたものを忠実に作成します。
よくあるのが、デザイナーと制作施工が別で、再現不能のデザインを作ったり、コストがものすごくかかったりするケースがあります。
一貫してすべて行えるのが弊社の強みです!
施工後



プロジェクトの検証
壁面の写真+コピー(文章)は、来場者の足を止めブース内に引き込めた
想像以上に多くの来場者が、「壁面のサイン」をみて、ここではどんなものを扱っているのかを認知させることに成功しました。この段階で、興味のない人(顧客になる可能性が低い)は去り、興味のある人(顧客になる可能性が高い)をふるいにかけることができる。
ブース手前の展示物一覧は、来場者の「心理的安全性」効果で広い認知につながった。
出展者スタッフとの距離を確保し、来場者の目線を下に下げることで、プロダクトをじっくりと観察させることができ、その上で興味のある人はブース内のスタッフに声掛けをする好循環をうむことができた。
統一したシンプルデザインで、各社のプロダクトを映させることに成功した。
施工後、「例年よりも多くの来場者が訪れた」という嬉しいフィードバックをいただきました。
目線の動線を考慮した設計や、統一感のあるブースデザインが、集客効果を最大化させました。
まとめ:展示会ブースデザインで大切なこと
ディスプレイテーブルの高さをmm単位でこだわったことなど、他にも説明しきれていない工夫は数多くあります。展示会の成功には、「来場者の心理」「伝えるべき事と伝えなくて良いものの徹底選別」「展示会の目的を明確化」など多様な要素が必要です。
多額の資金を投資して展示会に出るわけですから、しっかりと結果を出さなければなんの意味もありません。そのためにじっくりとヒアリングを行い、徹底的にデザインを検証し「価値のある展示会」にできるように一緒に作っていきましょう!
「展示会のブース設計で悩んでいる…」そんな方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!

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